「子供用のリュック、ちょうどいいサイズで飽きのこないものがあったらいいのに・・・」
そう思って自分で作れないか考えていたところ、素敵な型紙を発見しました!!
実際に作ってみたら、とってもかわいい♡
息子の好きな生地を使って作れるし、デザインもシンプル。
生地さえ変えれば大人も使えますよ!
今回は、リュック作りで難しいと思ったポイントや、うまくできなかったところなども解説しながら、作り方の詳しい手順を紹介していきますね。
準備するもの
型紙
今回は「かたっぱしからやってみよう」さんで紹介している型紙を使わせていただきました。
※ダウンロードリンクがわかりにくいので、下の写真を参考にしてください。
ブログ記事の下のほうにある「ダウンロード」をクリックするとリュックの型紙がダウンロードできます。
ダウンロードしてハサミでカット。テープで貼り合わせたりして作りました。
生地
- リュック表地(写真右)青色
<生地の種類>:帆布 - リュック裏地(写真中)星柄
<生地の種類>:ブロード - アクセントに柄の生地(写真左)シンカリオン
<生地の種類>:オックス
生地選びのポイント
「表地は帆布(はんぷ)」
今回は表生地に「帆布(はんぷ)」を使いました。帆布はトートバックなどにも使われる分厚い生地のこと。
その帆布にも、厚みがいろいろあります。今回使ったのは「11号帆布」。
オックスよりも厚みと張りがあるので、「縫いやすい」と「丈夫」を叶えてくれます。
「背中側にはオックス生地」
今回は背中側になる部分をオックス生地にしました。
すべての表地を帆布にしても大丈夫ですが、じつは帆布のキャラクター生地がほどんどありません。
キャラクターのものを持ちたい息子と、キャラクターのものは控えてほしい母の、間をとった感じです。
背中に来る部分がオックスでは、生地の厚みが足りないと思い「接着芯」をつけました。
「裏地を選ぶときのポイント」
裏地はなんでもOKなんですが、どちらかというと「薄手」のものがいいです。
厚手のものだとリュックが重くなるからです。
また、中が暗い色だと、子供がリュックから荷物を取り出す際に上手に探せないことがあります。
明るめの色を選んであげると、入れたものを探しやすいですよ!
「キルティングはどう?」
すべてキルティングにすると、厚みが出てとても縫いにくいです(私のミシンでは対応できなさそうでした)。
「背中側だけ」なら大丈夫!
私が初めて作ったリュックが「背中側だけ」キルティングでした。ただ、肩紐もキルティングにすると、厚くてかなり縫いにくかったです(ミシン針も折りました…)。
「薄手の生地をどうしても使いたい場合」
帆布ではなくオックスなどのキャラクター生地を前面に使いたい場合は、接着芯をつければOK!
張りのあるリュックになりますよ!
その他、必要な材料
- 片面接着芯(リュックの背面、底面、肩紐部分に使用)
- ナイロンテープ(25ミリ)
- バックル(25ミリのナイロンテープが通る大きさ)
- ファスナー
①20センチ1つ
②60センチ(両開き、ビスロン)1つ - 肩ズレ防止ベルト(百円ショップのセリアで購入)
※肩ズレ防止ベルトをつける場合は、ナイロンテープを追加した方がよいです(手順15「完成!」に記しました) - 手芸用わた
必要な道具
- ミシン
- ハサミ
- アイロン
- チャコペンシル
- マチ針
- 当て布(アイロン接着で使います)
- ライター(ナイロンテープ端処理に使います)
子供用リュック作り方手順
1.型紙に沿って生地を裁断する
▲型紙に必要な枚数などが書いてあるので、使いたい生地で型を取って切っていきます。
(写真にはリュック底面の接着芯が写っていません)
2.接着芯を貼り付ける
▲今回接着芯を使ったのは、表地の背中側になる部分、肩紐部分(裏側)と裏地底面です。
▲アイロンで接着していきます。
当て布の代わりに、クッキングシートを使っています。
▲接着芯を生地と接着しました。生地に厚みが出ます。
3.前ポケットをつくる
▲この生地は余った生地で十分です。ファスナーの横に縫い付けていきます。
大きさは、ファスナーの幅×約5センチ。
▲両端を5ミリほど折り曲げてアイロンでおさえます。
▲ファスナーの端を挟んで。
▲ミシンをかけておきます。
▲両端とも端に生地を縫っておきます。
▲ポケットの生地の、ファスナーがくる部分を1センチ裏側に折り込んで、アイロンでおさえます。
▲ファスナーの方向(左から始まるようにした)に気を付けながら、ポケット上、ポケット下を生地の端2ミリほどのところで縫っていきます。
この段階で、ジグザグミシンをかけて端処理をすることをオススメします。
▲ポケットのサイド部分も、アイロンで1センチ裏側に折り込み、おさえておきます。
ジグザグミシンをかけておくと安心なので、ここで端にかけておくといいですよ!
▲ポケットの四隅、切れ込みがある部分を、
▲裏側から半分に折るようにして(切れている部分が合わさるように)、
▲端から5ミリのところを縫います。
▲四隅すべて縫ったら、ポケットが立体的になりました。
私は忘れていて、あとから苦労してつけました…。
4.表生地とポケットを縫い合わせる
▲ポケットをつける場所に、チャコペンシルでしるしをつけます(型紙に場所が描かれているので、場所を書き写します)。
▲下の部分をマチ針でとめて、縫います。
▲表生地とポケットを縫いました。
次に、左右→上部分の順に縫いました。
私は「下→左右→上」の順番で縫いましたが、とにかく縫いにくかったです!!
ポイント
- 下を縫った後に、左右を縫っていきますが、下の角の部分から縫っていくのはとても難しかったので、端から始めずに、左右部分真ん中あたりから縫い始め、「返し縫い」を使ってバックするような感じで縫いました。
- ファスナーをあけた状態で、上部分を縫います。狭くて角が縫いにくいですが、「返し縫い」をうまく使いながら縫っていきます。
- 左右、縫う場所が本来の場所からずれると、ポケット自体が斜めになってしまうので、しるし通りに縫っていきます。
▲上以外縫い付けました(別で制作した写真です)。
最後に上部分を縫い付けてポケットは完成。
5.力布をつける
▲まず、ナイロンテープの端の処理をしていきます。
ライターで少しあぶると、溶けてほつれなくなります。
ナイロンテープは2本準備します。
今回は、35センチを2本準備しました。
▲力布でナイロンテープを挟むように置きます。
この時、ナイロンテープは5センチはみ出すようにします。
こうすることで、リュックが重くなっても、ひもが抜けてしまわない、頑丈な作りになります。
▲Ⅼ字に縫って、ひっくり返しておきます。
6.肩紐をつくる
▲バックルを外し、差し込まれる方にナイロンテープを通します(ライターで、端処理しました)。
こちらの長さは20センチ×2本。
▲肩紐の表地と、裏地を中表にして、その間にバックルが内側を向くように入れ込みます。
肩紐の少し先が狭くなっている方にバックルを入れ込んでください。そして、ナイロンテープは2センチほどはみ出すようにして縫います。
はみ出すように縫うことで、それを防ぎます。
▲肩紐部分を縫います。
バックルを入れ込んだ部分を1往復縫います(頑丈に!)。
次に、長い辺をどちらも縫っていきます。
▲裏側はこんな感じ。
▲バックルを上に持ち上げていくようにして、肩紐を表に返します。
▲表に返したら、中に手芸用綿を少しずつ詰めていきます。
少しずつ、均等に入れていくのがオススメ。
そのあと、肩紐中心に抑えミシンをかけます。
▲今回使ったのはこの手芸用綿。
ちぎっては詰め、ちぎっては詰めました。
7.上マチ部分にファスナーをつける
▲上マチ部分の表側に、ファスナーをひっくり返した状態で端を重ねて置きます。
マチ針でとめてズレないようにしたら、ミシンで5ミリほどのところを縫います(赤線部分)。
▲ファスナーがつきました。
▲型紙を見ると、「出来上がり線」と書かれています。
この、ファスナーと生地の部分から、2センチのところが出来上がり線になるので、2センチずつ測りながら折り曲げます。
そのあと、アイロンでおさえます。
注意!
このタイプのファスナーは、アイロンの熱で溶けてしまうので、アイロンが直接ファスナーに当たらないようにしましょう!
でも、何とかファスナーの開け閉めに支障が出なかったので良かった!
▲ファスナー側2ミリのところ、出来上がり線から2ミリのところを縫っていきます。
8.本体に底面を取り付ける
▲表生地、底面の生地ともに、中心にチャコペンシルでマークします。
▲中心と中心を合わせるようにしてマチ針で固定したら、本体から端を1センチずつ残し、縫い代1センチで縫います。
▲端を少しつまんで、角をつくり、横の部分も縫いしろ1センチで縫います。
9.上マチ部分と本体を縫い合わせる
▲本体の上になる部分の中央と、上マチ部分の中央に、チャコペンシルでマークします。
▲本体と、上マチ部分を中表にして合わせ、ファスナー部分、端から5ミリほどのところをマチ針でとめていきます。
中心から片側をまずとめていきます。
▲中心から、半分を縫っていきます。
▲端まで来たら、底マチ部分と合わせてマチ針でとめます。
▲今回は、キーホルダーなどをひっかけられるように、幅が1センチほどのナイロンテープ(材料には記していません)を6センチほどに切ってライターで端処理をし、半分に折り曲げて縫い合わせる時に差し込みました。
▲縫い合わせる時は、1センチ端を出した状態で縫います。
▲縫い終わりました。
ポイント
上マチ部分と、底面を縫い合わせる時、上マチ部分のファスナーを隠す部分は、内側に倒すようにして縫います。
▲表から見ると、こんな感じで内側に入っています。
▲反対側も同様に縫います。
10.本体裏側の生地に、肩紐などを仮縫いする
▲配置を確認します。
肩紐は中心から少し外側を向くように末広がりにします。
力布は下から3センチくらいのところに置きます。
上に、ひっかけるためのナイロンテープをここで一緒にします。
わかりますか?
この時点で、しっかりはみ出していないと、縫い付ける時に頑丈さに欠けます(手順5)
▲マチ針で固定したら、
▲肩部分の上と、力布を端から5ミリのところで縫います。
11.裏側と表側を縫い合わせる
▲上マチ部分の中心に、チャコペンシルで印をつけておきます。
最後に表に返すので、ファスナーをあけておきます。
▲本体裏側も同じく中央をチャコペンシルで印をつけ、上マチ部分と中表になるように、マチ針で固定します。
▲中表に合わせた中心から、まずは、半分をマチ針でとめていきます。
最初にマチ針でとめたリュックの頂点部分から1センチの縫い代でミシンをかけていきます。
この時、底面の手前1センチを縫い残してください。
▲縫い終わったら、反対側も同様に、マチ針でとめて縫います。
▲底面を残し、縫い終わりました!
底面の手前1センチは縫い残してあります。
▲底面を縫うため、マチ針でとめます。
角部分は、少しつまんで、山をつくるような感じで!
こちらも縫い代1センチで縫っていきます。
▲底面も縫い終わり、本体裏側を縫い終えました!
▲ファスナーをあけて、表に返します。
▲表に返しました!
かなりリュックの形が見えてきました!
▲肩紐上部に、補強のためのステッチを入れます。
12.裏地を袋状に縫う
▲裏地の底面、上マチ部分、前後ろになる部分の底面と、カーブの中央にチャコペンシルで印をつけます。
▲裏地底面に、裏地前、後ろの底面をマチ針でとめます。
この時、先ほど印をつけた部分を合わせて、中表になるようにします。
▲縫い代1センチで縫いました。
この後、底面とつながっている側面も、縫い付けていきます。
この時、角を少しつまんで、縫うようにしていきます。(※手順11の底面縫い付け参照)
▲次に、裏地の上マチ部分の中心と、本体後ろ側の中心を合わせてマチ針でとめます(まずは半分)。
▲マチ針でとめた部分を縫い代1センチで縫ったら、最後に側面を縫い合わせます。
▲縫い合わせました。
底部分のほうが広くなっています。
でも大丈夫ですよ!
あとで本体と縫い合わせる時に、この部分にはファスナーがきます。
反対側も同様にして縫い合わせます。
▲こんな風に、生地が余ってしまうところが!
型紙通りに切っていても、こうなることもあります。
今回は少したぐり寄せて縫いました。
▲底面を袋状に縫うことができました!
13.本体と裏地を縫い合わせる
▲袋状になった裏地を、本体に入れます。
▲こんな感じで入れ込みます。
すべて手縫いでまつり縫いしてもOK!
ですが、少しでも早く仕上げたかった私は、ミシンの力を借りました。
以下、手順です。
▲まず、本体の前部分と、裏地の前部分を中表にして、ファスナーが縫われている部分にマチ針でとめていきます。
この時も、リュックの頂点部分から始めます。
チャコペンシルでしるしをつけた裏地の部分と、改めてリュック本体を半分に折って、リュック頂点にしるしをつけます。
▲この部分です。
▲ミシンで縫いました(反対側も縫います)。
▲リュック全面を表に返すと、こんな感じです!
▲ここから手縫い。
▲裏地の縫い代を折り曲げて、マチ針で固定し、まつり縫いします。
▲こんな感じで、ファスナーの横部分に縫い付けていきます。
▲裏地、縫い終わりました!
14.ナイロンテープをバックルに通し、肩ずれ防止ベルトを取り付ける
▲今回は、百円ショップで購入したものを使いました。
完成!
▲完成!
▲最後に、やはり必要だったので取り付けることになったこちら。
肩ズレ防止ベルトが、下に下がってきてしまいます。
このベルトを使わない場合は必要ないですが、使う場合は、左のようにナイロンテープを肩紐部分に取り付けることをお勧めします。
のちに、今回のリュックにもつけました。
満足度100パーセント!
今回のリュックは、2代目。
長男に作り、とても使い勝手がよく、大事にしてくれていたので、次男にも作ることに。
形はシンプルなのに、生地を自分で選べます!
息子の好きなキャラクター生地で作れて大満足です。
初代のリュックで作りにくかったり、失敗したところは、
- 本体裏側と、肩紐部分をキルティング生地にしていたので、縫い合わせる時にかなり厚みが出て縫いにくかったこと
- ナイロンテープの端処理をしなかったこと
- テープを節約してはみ出す部分を少なくしてしまったことで、肩紐からテープが抜けてしまったこと
です。
手順道のりは多いですが、作り終わったときの満足感はとても大きいです!
そして、息子がそれを背負ってくれて、喜び倍増!
振り回しても、引きずっても今のところ壊れていません。
のちに、長男用はサイズアウトし、キャラクターにも興味が薄れ、115パーセント拡大コピーをして、サイズアップした3代目も作りました!