このスタイは、
「形がふわふわしていて雲みたいで可愛い!」
「よだれや食べこぼしをキャッチする部分が広い!」
というように、可愛さと便利さ、どちらも叶えてくれます♪
肩の部分までもくもくしているので、横から見ても、後ろから見ても、さりげなくかわいいですよ(*^^*)
円形のモチーフを「スカラップ」といい、英語で「ホタテ貝」の意味があります。ホタテが重なったようにも見える、かわいいスタイです。
今回は、「裁断」「仮縫い」「本縫い」で作ってみて、『しまった!』と思う部分が発覚!!作ってみて分かったことも、あわせて紹介します!
もくもくスタイ(スカラップスタイ)の作り方
出来上がりはこちら↓
表
裏
準備するもの
- ダブルガーゼ2枚
- 中に入れる芯地(今回はドミット芯2.5ミリ)
- 留め具(プラスチックスナップボタン 手芸店で購入)
- 型紙
※今回使用した「もくもくスタイ」の型紙は↓こちらのサイトから無料でダウンロードできます。
一旦保存してから、余白ゼロでA4用紙に印刷します。
使った手芸道具
- ミシン(なくても大丈夫です)
- 裁ちばさみ
- アイロン
- 針
- 糸
- マチ針
- チャコペンシル
- リッパー(穴をあけるのに使いました。目打ちでも大丈夫。)
特別に準備しなければならないものはありません!
作り方手順
step
1型紙を準備します
▲自宅で印刷しました。今回は「わ」のある型紙でした。
以前「わ」の状態のまま裁断したら、ダブルガーゼ2枚と芯地を折り曲げて切ることになって、かなり厚みが出てしまいました。そのため、裁断後に大きなズレができてしまいました。
ズレを防ぐために型紙を2枚準備して貼り合わせ、「わ」のない型紙として使いました。
「わ」とは?
生地を半分に折り曲げたとき、折り曲げた部分(つながっている部分)のことです。
step
2生地を裁断します
▲ダブルガーゼは中表にします。
中表とは?
表と表が合わさるようにして重ねることです。(あとでひっくり返すから大丈夫!)
写真では上から重ねる順番は、
「裏側が上のダブルガーゼ」→「表側が上のダブルガーゼ」→「ドミット芯」の順です。
型紙をおいてマチ針でとめます。
▲「もくもく」の部分がとても切りにくかったですが、きれいに切れました。
切っている間に生地がずれるといけないので、ゆっくり、丁寧に切ります。
生地を動かして、ハサミを動かさずに切った方が綺麗に切れますよ。
step
3ドミット芯をダブルガーゼに仮縫いする
▲いちばん上の生地だけをはずし、マチ針で止めます。
ドミット芯とダブルガーゼ1枚を縫い合わせます。
縫い代は1センチとってありますが、ここでは仮縫いなので端から5ミリぐらいのところをぐるっと一周縫います。
この工程、かなり難しかったです。
「もくもく」になる部分を縫っているうちに、だんだんズレていってしまうんです。マチ針で止めていてもズレができて困りました。
こんなふうに「カーブ→切り返して→カーブ」などの、複雑な縫い方、形の場合には「接着タイプのキルト芯」が向いていると思います。
今回は接着タイプではなかったので仮縫いしましたが、こうも縫いにくいとは!!
▲ドミット芯とダブルガーゼが、ところどころズレています。
本縫いの時に修正できるものの、この形の仮縫いが難しいと実感。本来ならこの工程は省いてもいいんですが、今回は省かずに仮縫いしておいてよかった。
step
4生地を縫う
▲ダブルガーゼが中表になるようにしてまち針で止め、返し口は、チャコペンシルで印を付けておきます。(ピンクのチャコペンシルで印を付けました。)
チャコペンシルとは?
手芸用の印をつけるための鉛筆のようなものです。いろいろな種類がありますよ!(百均でも、ネットでも購入できます。)
返し口とは?
あとで表に返すので、一部分だけ縫わずにひっくり返すところを開けておく。その場所のことです。
▲縫い終わりました。糸が白なので見にくいですが、ドミット芯側には、内側の糸が本縫いの糸で、外側は仮縫いの糸がみえます。
縫うときのポイント
- 返し口の端からスタート!返し口の反対側の端がゴールです。
- ゆっくり縫う!焦らずに!
- カーブは、生地が抑えに溜まってくるので、抑えを上げて生地を整えてから縫う。(ミシンの場合)
- カーブからカーブに切り替わるときは、メリハリをつける。
- 仮縫いよりも内側を縫うように気をつける。
- 手縫いの場合は、目を細かく縫うといいですよ。
▲縫い代は1センチなので、ミシンの場合は1センチを確認して、気をつけて縫います。(心配な人は、チャコペンシルで縫うところに線を引いておいてもいいですよ。)
▲生地が溜まって、いちばん上の生地が浮いています。抑えを上げて生地を整えると、直りますよ。そのまま縫うとズレの危険!
step
5縫い代の部分を半分ほど切り落とす
▲表に返した時に、ボコボコしてしまうのをふせぎます。
返し口はそのまま1センチ残しておきます。仮縫いの糸は切ってしまっても大丈夫!
▲切り落としたら、カーブの部分(ほとんどすべて)に切り込みを入れます。縫い目を切らないように気をつけて!
ひっくり返した時に生地がたまってボコボコするのを防ぎますよ。
このあと、余裕があればアイロンで縫い代を倒して押さえておきます。時間がないときはひっくり返してからアイロンをかければOK。(今回私はそうしています)
step
6返し口から生地をひっくり返す
▲返し口からひっくり返します。もくもくしている部分は、ヘラを使って綺麗に整えました。
道具はなんでもいいので、すみずみまで綺麗にひっくり返します。
step
7返し口をアイロンで整え、縫う
▲返し口を縫う前に、生地を内側に折り曲げ、アイロンがけをしておくと綺麗に縫えます。
ほかのところもついでにアイロン。
▲アイロンで返し口の縫い代を内側に折入れたところです。
▲まつり縫いをします。玉止めをしたら、少しだけ針を先に差し込んでから糸を切ります。
すると玉止めが目立ちませんし、玉止めから出る糸の処理も綺麗です。
※返し口をキレイに仕上げるポイントについては、↓ この記事に詳しく書いています。
step
8プラスチックスナップボタンをつける
▲今回使った「プラスチックスナップボタン」は手芸店で購入したものです。
留め具がいらず、布に穴をあけて両側からパーツを挟み、指で押さえてとめるだけ!
穴はリッパーであけました。目打ちでも大丈夫。穴があけれれればなんでもいいですよ!
※プラスチックスナップボタンの付け方については、↓ この記事に詳しく書いています。
パーツをはめ込む方向は間違えないように!最後にきちんと留められるか確認。
プラスチックスナップボタンは、一度はめるとやり直しができません!慎重に。
完成!
表
裏
▲スナップボタンを留め、首にかかるところを後ろに折り曲げたところです。
表
裏
▲1歳4ヶ月の息子につけてみました。
グレーの花柄なので男の子でも大丈夫かな?
▲首周りには余裕があります。26センチほどありました。少し上を向いただけで、隙間がしっかり見えますね!(息子は1歳4ヶ月で9.5キロくらい)
今回使用したダブルガーゼ、接着キルト芯、プラスナップボタン(打ち具不要タイプ)は、ネットでも購入きます。
ダブルガーゼ(おすすめショップ)
⇒手芸と生地の店 いすず
※メール便も対応してもらえます。
⇒Fabric House Iseki
※種類がたくさんありますよ!
ワンタッチ プラスナップボタン

ドミット芯

今回は、店舗で購入した2.5ミリというドミット芯を使用しました。
2mm~3mmでも同じようなふわふわ感ですので、購入の際参考にしてみてください。
今回の型紙の場合は、片面接着キルト芯がオススメですよ!(ステップ3参照)
また、中に挟む芯地にも色々あります。
★こちらの記事も参考にしてみてくださいね↓
「ふわふわのスタイを作りたい!」 じつはよくあるダブルガーゼだけで作ると、ふわふわ感が足りません。 そこで、 ”ふわふわ ... 続きを見る
スタイの芯地はどれが一番いい?【6種類のスタイを比較】
作ってみて思ったこと
作っていて「やりにくかったな」、と思うところは3つありました。
裁断
ズレないように慎重に切るんですが、もくもくの部分はとても切りにくかったです。とくに、もくもくの切り替わりのところはハサミが入りにくい!ローラータイプのカッターが欲しくなりました。
仮縫い
マチ針で止めていてもずれました。ドミット芯が生地からずれたり、ダブルガーゼが内側に入ってしまったり。修正するのが大変でした。これは、片面接着キルト芯にすることで解決できます!アイロンで接着してしまえば、縫っているうちにズレない!次にこの型紙で作るときは、片面接着キルト芯にします!
本縫い
仮縫い同様、ズレないようにゆっくり慎重に、縫いました。綺麗な「もくもく」を出すには、「もくもく」部分の切り替わりにメリハリがあると、ひっくり返した時にきれいです!
こんな感じで作りにくさを感じながらも、「芯を変えたら楽になる!」「ハサミを変えたらいいかもしれない!」と解決策を考えられました。まさに、作ってみて分かったことでした!
このスタイは、よだれや食べこぼしをキャッチする部分が広めに作られているので、とっても便利だと思います。首周りの大きさもゆとりがあるので、首がまだしっかりできていない赤ちゃんにも使えると思います。
今回はシックな色合いに仕上がりましたが、可愛い生地を使って女の子にオススメしたい形です。可愛いから、私は息子に使っちゃいます♪
「ふわふわ可愛い」「便利」をしっかり叶えてくれますよ!