赤ちゃん小物で作りやすいものの代表的なものが「スタイ(よだれかけ)」です。
私も自分の息子のために、一番初めに作ったものが、「スタイ」でした。
何枚あっても重宝しますし、プレゼントにも喜ばれます。
だけど、初めて作った時は、
「どうやって作るの?」
「簡単に作れる方法は?」
「型紙はどうしたらいいの?」
・・・という作り方の疑問から、
「スタイってどれくらいの大きさにしたらいいの?」
「表と裏、生地はなにがいいの?」
「中に入れる生地はなにがいいの?」
「留め具はなにがいいの?」
「首回りの大きさは?」
・・・などなど、たくさんのことに疑問をもちました。
そこで今回は、試行錯誤を繰り返した結果たどり着いた「簡単なスタイの作り方」をご紹介します。
スタイの基本的な作り方
出来上がりはこちら。
準備するもの
- ダブルガーゼ2枚
- 中に入れる芯地(今回は接着キルト芯3ミリ)
- 留め具(プラスチックスナップボタン。セリアで購入)
- 型紙
※今回使用した型紙(PDF)はこちら
→http://peta-peta.net/babysty_6.pdf
6の字型のスタイで、留め具が首の横に来るためとても使いやすい。大きさは小さめ。使いやすい大きさです。
使った手芸道具
- ミシン(なくても大丈夫です)
- 裁ちばさみ
- アイロン
- 針
- 糸
- マチ針
- リッパー(穴を開けるのに使いました。目打ちでも大丈夫。)
※ミシン以外は、小学校の時に購入した、または準備した手芸道具の中に入っているもので大丈夫です。特別に準備しなければならないものはありません。
スタイの作り方手順
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1型紙を準備する
▲今回は自宅で印刷して使用しました。
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2生地を裁断する
▲ダブルガーゼは中表にする。
接着キルト芯はザラザラした、糊のついた部分がダブルガーゼの裏とくっつくようにして合わせる。
▲全て合わせて型紙と一緒にマチ針で固定する。
マチ針は縫い代の部分にとめると、出来上がって見える部分の生地に穴が空かずにすみます。
▲切りました!
写真の矢印のところは合印といって、切り込みを入れておきます。
縫い代1センチで、5ミリほどの切り込みです。そうする事で、生地がずれないように後から切り込みを合わせて確認できます。
※型紙によっては合印がない場合もあります。その場合は合印を自分で決めて切り込みを入れるか、マチ針で固定したりして縫う時にずれるのを防ぎます。
▲合印を入れたところ。
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3接着キルト芯とダブルガーゼの1枚をアイロンで接着する
▲アイロンをかけるときは「クッキングシート」を使うと、接着芯の糊の部分がアイロンに着くのを防ぎます。
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4生地を縫う
▲接着したダブルガーゼと、もう一枚のダブルガーゼが中表になるようにして縫う。
返し口は縫ってしまわないように、チャコペンシルや鉛筆などで印をつけておく。
▲縫い代は1センチなので、ミシンの場合は抑えの端からはみ出ないように気をつけて縫う。
▲ミシンの場合のコツは、とにかくゆっくり縫う事。
カーブの部分は何度も押さえを上げて、なめらかなカーブになるように。
手縫いの場合は、縫い幅をなるべく細かく縫うと、綺麗に仕上がります。
▲縫い終わりました!
step
5縫い代の部分を半分ほど切り落とす
▲表に返した時に、ボコボコしてしまうのをふせぎます。
返し口はそのまま1センチ残しておきます。
▲返し口の部分。
▲切り落としたら、カーブの部分に切り込みを入れます。
こうする事でよりカーブの部分がボコボコしません。
▲このあと、余裕があればアイロンで縫い代を倒して押さえておきます。
時間がないときはひっくり返してからアイロンをかけても良いですよ。
step
6返し口から生地をひっくり返す
▲半分ひっくり返したところ。
▲ひっくり返し終わりました。
丸みのあるところ、首の部分などは、細いヘラなどを入れてきれいに伸ばしてくださいね。
step
7返し口を縫う
▲返し口を縫う前に、生地を内側に折り曲げ、アイロンがけをしておくと綺麗に縫うことができます。
▲返し口はまつり縫いをします。
より安心ですよ。
▲縫い終わったら玉止めをして、少しだけ針を先に差し込んでから糸を切ります。
すると玉止めが目立ちませんし、玉止めから出る糸の処理も綺麗です。
▲縫い終わりました。
※返し口をキレイに仕上げるポイントについては、↓ この記事に詳しく書いています。
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8アイロンで形を整える
この時に縫い代部分などを綺麗にアイロンがけしてボコボコしないようにします。
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9プラスチックスナップボタンをつける
▲今回使ったのは左のセリアのもの。右は手芸店で購入したものです。
留め具がいらず、布に穴を開けて両側からパーツを挟み、指で押さえてとめるだけ!
▲穴はリッパーで開けました。目打ちでも大丈夫。ない場合は、ハサミの先で少しずつ穴を開けてもOK。
▲出っ張っている部分のパーツと、そうでない部分のパーツと、はめ込む方向を間違えないように!
最後にきちんと留められるか確認。
※プラスチックスナップボタンの付け方については、↓ この記事に詳しく書いています。
スタイ完成!
1歳1ヶ月の息子につけてみました。
少し首回りにゆとりがあります。首の座っていない赤ちゃんには少しきついかもしれません。
その場合はもう少しボタン位置を端にする、型紙を少し長めに修正するなど、手を加える必要がありますね。
よだれが出始める月齢にも個人差がありますが、うちの次男は離乳食が始まった5ヶ月頃からよだれが増え始め、スタイを使用するようになりました。
そのため、この首周りの長さで大丈夫でした。
首周りは約24センチです。
今回使用したダブルガーゼ、接着キルト芯、プラスナップボタン(打ち具不要タイプ)は、ネットでも購入することができますよ。
【プラスナップボタン13mm】
→Amazonで探す
→楽天で探す
幅が広がるスタイ作り
もともと手芸が得意な方ではなかったのですが、スタイは、簡単に作ることができました。
基本のつくり方さえできるようになれば、型紙を変えて違う形のスタイを作ったり、リボンやアップリケをつけたりと、アレンジの幅も広がります。
私は、息子のために作り始めたスタイでしたが、いつしかスタイ作りが楽しくなって、これから出産を迎える友達や親戚にプレゼントしたりしています。
ガーゼの水通しの方法や、生地の選び方、中に入れる生地はどんなものを選んだらよいのか、留め具はどんなものが良いのかなど、作りながら疑問に感じたことについては、また別の記事で紹介します。