「赤ちゃんのスタイって、どのくらいの大きさだと便利なんだろう?」
私も妊娠中に初めてスタイを作ったんですが、このスタイじゃ小さすぎやしないかと思う型紙もありました。
「大きいスタイを作っておけば、きっと便利なんじゃないかな」
そう思ってこの型紙に辿り着きました。
実際は大きいくらいなんですが、妊娠中に赤ちゃんの大きさに実感が持てなかったんです。
「おやつや食事の時にも便利な幅が広いスタイはないかな・・・?」
あります!このスタイはもってこいです。
少々のことではすべての範囲が汚れませんし、思いっきり汚れるまで使えますよ!
今回はそんな「幅広スタイ」を作ってみました。作り方と、作ってみて、使ってみて思ったことを紹介しますね!
幅広スタイの作り方
出来上がりはこちら↓
表
裏
準備するもの
- ダブルガーゼ2枚
- 中に入れる芯地(今回はタオルを使いました)
- 留め具(プラスチックスナップボタン セリアで購入)
- 型紙
※今回使用した「幅広スタイ」の型紙は↓こちらのサイトから無料でダウンロードできます。
http://peta-peta.net/baby_sty_00.htm
使った手芸道具
- ミシン(なくても大丈夫です)
- 裁ちばさみ
- アイロン
- 針
- 糸
- マチ針
- チャコペンシル
- リッパー(穴を開あけるのに使いました。目打ちでも大丈夫。)
特別に準備しなければならないものはありません!
作り方手順
step
1型紙を準備します
▲自宅で印刷しました。A4サイズ2枚なので、切って貼り合わせます。
型紙をぴったり合わせるために星印がついていて、とっても親切な型紙ですよ!
step
2生地を裁断します
▲ダブルガーゼは中表にします。一番下にタオルをおいて、その上に中表にしたガーゼを2枚おきます。
マチ針は、縫い代のところにとめると、できあがった時にマチ針のあとがつきません!
中表とは?
表と表が合わさるようにして重ねることです。(あとでひっくり返すから大丈夫!)
▲きれいに切れました。タオルを切ると、たくさんタオルくずが出ます。お掃除用の粘着テープでコロコロしました。
この型紙には「合印」という言葉がたくさん書いてあります。
「合印」とは?
この場所に5ミリほど切り込みをいれます。切れ込みをいれると、生地と生地をあわせるときに目印となり、縫い合わせるときもずれるのを防ぎます。
▲裁断したあと、合印を入れたところです。
3枚とも同じ場所に切り込みが入るので、ずれないための目印になりますね。
step
3タオルをダブルガーゼに仮縫いする
▲縫い代は1センチとってありますが、ここでは仮縫いなので端から5ミリぐらいのところをぐるっと一周縫います。
タオル地は少し縫いにくいですが、この工程があると、表に返したりするときとてもやりやすくなります。
表
裏
▲仮縫いができました。糸が白なので見にくいですが、端から5ミリくらいのところをぐるっと一周縫ってあります。
step
4生地を縫う
▲ダブルガーゼが中表になるようにしてマチ針で止めます。
このとき「合印」を合わせるようにして重ねると、生地がずれませんよ!
返し口(左下に5センチほどあけておきます)は、チャコペンシルで印をつけると、忘れてしまうことがありません。
チャコペンシルとは?
手芸用の印をつけるための鉛筆のようなものです。いろいろな種類がありますよ!(百均でも、ネットでも購入できます。)
返し口とは?
あとで表に返すので、一部分だけ縫わずにひっくり返すところを開けておく。その場所のことです。
▲縫い代は1センチなので、ミシンの場合は1センチを確認して、気をつけて縫います。(心配な人は、チャコペンシルで縫うところに線を引いておいてもいいですよ)
▲縫い終わりました。
縫うときのポイント
- タオル地は縫っているうちにシワになりやすいです。とくにカーブは、抑えをあげて向きを変えながら縫うとシワになりにくいですよ。(ミシンの場合)
- 首周りのカーブは慎重にゆっくり縫います。
- 手縫いの場合は、目を細かく縫うといいですよ。
step
5縫い代の部分を半分ほど切り落とす
▲表に返した時に、ボコボコしてしまうのを防ぎます。
やっぱりタオルの切りクズが出ます。3~4ミリ残して切っちゃいます。
返し口はそのまま1センチ残しておきます。仮縫いの糸は切ってしまっても大丈夫!
▲カーブの多いスタイなので、全体的に縫い代に切り込みを入れます。縫い糸を切ってしまわないように気をつけて。
これも、ひっくり返した時に生地が溜まってボコボコするのを防ぎますよ!
このあと、余裕があればアイロンで縫い代を倒して押さえておきます。
時間がないときはひっくり返してからアイロンをかければOK。今回私はそうしています。
step
6返し口から生地をひっくり返す
▲ひっくり返しているところです。薄いタオルを使ったので、ひっくり返しやすい!
カーブなどはヘラやペンなどを使ってきれいに生地を整えます。
step
7返し口をアイロンで整え、縫う
▲返し口を縫う前に、生地を内側に折り曲げ、アイロンがけをしておくと綺麗に縫えます。
ほかのところもついでにアイロン。
▲返し口はまつり縫いをします。

縫い終わりました!
玉止めをしたら、少しだけ針を先に差し込んでから糸を切ります。
すると玉止めが目立ちませんし、玉止めから出る糸の処理も綺麗ですよ。
※返し口をキレイに仕上げるポイントについては、↓ この記事に詳しく書いています。
step
8プラスチックスナップボタンをつける
▲今回使ったのは手芸店で購入したもの。右が必要になるパーツです。
留め具がいらず、布に穴をあけて両側からパーツを挟み、指で押さえてとめるだけ!
穴はリッパーであけました。目打ちでも大丈夫。
穴があけれれればなんでもいいですよ!コンパスの針とかでもOK。大きくあけすぎないように気をつけて!
※プラスチックスナップボタンの付け方については、↓ この記事に詳しく書いています。
パーツをはめ込む方向は間違えないように!
最後にきちんと留められるか確認。

完成!
表
裏
▲折り曲げて置いてみました。かなり前の部分が広めで、広い範囲をカバーしてくれそう!
▲1歳2ヶ月の息子につけてみました。
座っているからというのもありますが、お腹のところまである!大きめです。
▲首周りはかなり余裕あり!これなら大きめの赤ちゃんでも大丈夫!
ただし、スタイの首周りにゆとりがありすぎると、くるくる回ってしまうことも。
その時は気がついたら直してあげれば大丈夫。あまりにも気になる場合には、スナップボタンをもうひとつ、首周りが小さくなるようにつけてもいいですね。
今回使用したダブルガーゼ、プラスナップボタン(打ち具不要タイプ)は、ネットでも購入できます。
ダブルガーゼ(おすすめショップ)
⇒手芸と生地の店 いすず
※メール便も対応してもらえます。
⇒Fabric House Iseki
※種類がたくさんありますよ!
ワンタッチ プラスナップボタン

▲今回は、家に眠っている粗品のタオルを使いました。よく企業名などが書いてある薄手のタオルです。吸水性もいいし、ガーゼだけで縫うよりも、フワッとします。キルト芯に比べると張りがないので、洗濯した時にしっかり伸ばして干さないとシワになります。(普通のタオルと一緒です。)
粗品のタオルを使えば、家に眠っていて使っていないタオルも消費できますし、わざわざ手芸店でキルト芯を購入する手間もありません。自宅用で使うのならばとってもオススメです。
中に挟む芯地は、色々あります。
★こちらの記事も参考にしてみてくださいね↓
「ふわふわのスタイを作りたい!」 じつはよくあるダブルガーゼだけで作ると、ふわふわ感が足りません。 そこで、 ”ふわふわ ... 続きを見る
スタイの芯地はどれが一番いい?【6種類のスタイを比較】
作ってみて、使ってみて思ったこと
このスタイは、とっても幅が広い!
私が妊娠中に、長男にスタイをつくろうと思ったとき、一番初めに作ったスタイでした。
他にも型紙は印刷していたのですが、
「こんなに小さいスタイで大丈夫なの?」
と漠然と思っていたからです。
「大は小を兼ねる」っていうし、「大きほうが使えるだろう」と思い作りました。その時は赤ちゃんがどんなに小さいかわかってなかったんですよね。
実際にこのスタイを使い始めたのは、離乳食が始まってからの5~6ヶ月ころからでしたが、その頃の我が子にとっても少し大きめでした。
だけど、大きいだけあって使い勝手は良かったです。
幅広く首周りをカバーしてくれるので、おやつを食べたりしていても安心でしたし、うまくお茶が飲めなくて口からこぼしていても、ちゃんと服を濡らさずに済んでいました。
カーブはあるものの、基本的なスタイのつくり方でとくに難しくはありませんでした。
とっても作りやすいスタイです。
首周りはゆとりがかなりあるので、お子さんにあわせてスナップボタンの位置を調節してもいいかもしれませんよ!
シンプルな作りなので、ポイントになるようなワッペンやタグをつけたり、お気に入りの生地で作ってオリジナリティを出せば、とっても可愛いスタイが出来上がりますよ!
男の子にも、女の子にもオススメな、幅広万能スタイでした!