赤ちゃんのための小物を作るためにダブルガーゼを使いたい場合、「水通し」してから作ることをオススメします。
水通しをすることで、ダブルガーゼの良さをより引き出すことができますよ。
でも、「水通し」ってどうやるの? 簡単にできる方法はあるのかな? そもそも、なぜ「水通し」が必要なの?
水通しには難しい手順はありません。とても簡単にできます。
その一手間で、とても素敵な赤ちゃん小物が出来上がりますよ!
水通しが必要な理由と、簡単な水通し方法について紹介します。
ダブルガーゼを使用する前に水通しが必要な理由
水通しが必要な理由は大きく分けて2つあります。
順番に説明しますね。
糊(のり)を落とすため
ダブルガーゼを水通しすると、よりふんわりと、柔らかい触り心地の生地になります。
買ってきた新品のダブルガーゼはピンと張っていて、シワがなくハリがある状態で、ふんわりとした感じはあまりありません。
それは、糊(のり)をつけてピンと張った状態にしているからです。
そのため、水通しせずに作ったスタイや小物が、洗濯をすると縮んでしまいます。アイロンをかけてもシワが残ってしまったり、形がゆがんでしまったりします。
ガーゼでできたマスクを洗濯した時、縮んで形が変わってしまったこと、ありませんか?
ふんわりとして肌触りは良くなるのですが、縮んでしまうということが、特にガーゼ地では起こります。
試しに水通しする前と後のガーゼの長さを測ってみました。
▲縦は4ミリ縮んでいます。
二つ折りしていますので、実際は114.4センチと112.2センチ
横は1.2センチ縮んでいますね。
半分に折って計測したので、合計で2.4センチ縮んだことになります。横の長さが114.4センチから、2.4センチですから、約2%くらい縮んでいます。
生地によっても誤差はあると思いますが、他のダブルガーゼで水通しをして計測したところ、その生地も同じように少しずつ縮みました。
水通しをすると、少し縮みはしますが、糊が取れてふんわりとした触り心地になります。
空気中のゴミや、ホコリなどを落とすため
ガーゼなど生地を購入する時、一枚一枚が袋に入れられていたりするわけではなく、何メートルもある生地をカットしてもらって購入します。
その場合、お店にそのまま置いてあるわけですから、空気中のさまざまなゴミやホコリが付着しているかもしれません。
赤ちゃんに使用するものですから、そういったものは取り除き、さわり心地の良い、綺麗な生地で作ってあげたいですよね。
簡単な水通しの方法
水かぬるま湯を洗面器などに張る
水が染み込むようにやさしく押し洗いする
折りたたんだダブルガーゼを水を張った洗面器に入れ、水が染み込むようにやさしく押し洗いする(色の濃いものは別にすることをオススメします)。30分から2〜3時間放置する
畳んだまま洗濯ネットに入れ軽く脱水する
水がポタポタ垂れないくらいでいいので、3分くらいがオススメ
広げて陰干しする
半乾きくらいでアイロンをかける
※乾きすぎてしまった場合は、スチームでアイロンをかければ大丈夫です(乾きすぎるとシワが残りやすいです)。
これで完成です。
水通しすると、ガーゼの端から糸がほつれてきます。
気になる方や、生地の大きさが型紙ギリギリの場合は、端にジグザグミシンをかけるといいですよ!
または、洗濯機で脱水するときに端を内側に折り入れてたたむと、ほつれにくいです。
▲こんな感じで端から糸が出ます。
参考までに
6重ガーゼを水通しした際、ネットに入れて洗濯機で軽く洗って脱水したところ、ものすごくほつれました。
洗濯機で洗ったのも良くなかったですが、端の処理をしておけばよかったと後悔。
厚手のガーゼを水通しする際は、端の処理をオススメします。
▲色の濃いものは別で水通ししました。
▲1時間で若干色が出ていました。
やはり別で水通しがオススメです。
作る前の一手間が完成度を左右する!
ダブルガーゼを使った小物を作る前には、ぜひ水通しがオススメです。
水通ししないと、せっかく手間をかけて作ったスタイなどの小物を洗濯した時に若干縮んだり、歪んだりします。また、カーブのところがシワになりやすいです。
若干の縮みかもしれませんが、ゴミやホコリなども落とせますし、赤ちゃんの小物を作る前ですから、綺麗な気持ちの良い生地で作りたいですよね。
作る前の一手間で、より素敵な赤ちゃん小物を作ることができますよ!
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